青い日


くるくるとした目を動かして
世界を見ていた
消えていく時間を
とめどない瞬間を
このまま溶けてしまえばいいと
昔はよく思ったんだ
君もそうだろうか

時代遅れだとか
アヴァンギャルドだとか
格好ばかり
素直な喜びが少ないんだ
あなたの笑顔が私の喜びだと
そう言いたい
言いたい

冬の日
マフラーの中で会話した
眩しい冬の日
そんな思い出を大事にしている

このまま時間が止まればいいと
思っていたんだ
それがすべて

少女たちの文通のような
甘ったるい匂い
びりびりびりと破いて
引き出しにしまった




2009/01/05